課題が生じやすい、デザイン修正プロセス
ウェブ制作では、デザインのチェックと修正指示は欠かせません。
社内での制作段階やクライアントの確認で、何度もデザインレビューと修正が繰り返されるのが一般的です。
しかし、実際には、フィードバックとコード・デザイン修正のサイクルがスムーズに進まないことがよくあります。
結果として、プロジェクトの遅れやタスクの対応漏れが生じたり、必要以上の時間やコストがかかったりと、多くの問題が起こってしまいます。
よく課題に挙がるのは、プレゼンや表計算ツールを使ったデザインフィードバックです。
パワーポイントやGoogleスプレッドシート、エクセルやGoogleシートを使ったデザイン修正の指示出しは、よく行われています。
確かに、パワポやエクセルは、普段使い慣れているツールで使いやすく、追加の費用もかかりません。
しかし、次のような課題がよく聞かれます。
- タスク全体、または個別タスクの進捗わかりにくく、対応漏れが起こりやすい。
- プロジェクトの完了が納期ギリギリになってしまう、または公開日が遅れてしまう。
- 見えない業務量の増加も含め、無用な対応コストや時間がかかってしまう。
従来のパワポ修正指示では、タスク管理が難しい
よくあるデザインレビューでは、テストアップされたウェブページのスクリーンショットを撮り、パワーポイントに貼り付けてコメントを書き込みます。
このパワーポイントファイルをデザイナーやコーダーに共有し、修正を依頼します。
一方で、Revoolのようなツールでは、コメント付きの画面キャプチャをそのままタスク化し、メンバーで共有してプロジェクト管理することが可能になります。
パワーポイントやGoogleスプレッドシートでも、修正依頼の内容をわかりやすく伝えることはできます。しかし、何度もチェックと修正を繰り返すプロセスには向きません。
パワーポイントのスライドを継ぎ足していくのか、複数のファイルを作成することになるためです。
こうなると、修正タスクとしてうまく進捗管理することができません。
タスク一覧をどう確認するのか、タスクが何件あって、どのタスクが完了し、どのタスクが進行中なのか。また、大事なタスクが漏れていないか、確認することが難しいのです。
ウェブ制作やアプリ開発では、レビューページが何十ページ、何百ページあることもあります。どのページへのコメントなのか、どのように管理したらよいでしょう。
紙への印刷、PDFへの手書き指示も、また難しい
クライアントの担当者がパソコンやネットをうまく使えない場合があります。
パワーポイントやPDFをうまく開けないこともあります。
この場合、ウェブサイトを印刷し、紙を郵送または営業が持参して説明、クライアントに手書きで修正指示を書きこんでもらうようなケースもあります。
また、制作会社やディレクター個人の好みによっては、ページにタブレット上で手書きの指示を書き込み、PDF化して制作チームに修正依頼を出すこともあるでしょう。
確かに、紙に印刷して確認することで誤字などの細かなミスに気付くことができる面もあります。
一方で、印刷や手書きによる指示は、デザイナーやコーダーによる転記ミスや誤字脱字の原因となってしまうことも確かです。
また、プロジェクトが遅れがちで納期に追われやすいウェブ制作のプロセスでは、紙でのやりとりには時間がかかることも課題に挙げられます。
もともとデジタルでダイナミックなウェブページは、そのまま確認してレビューできるのが理想です。
figma、Backlog、Slackも、ウェブ制作のタスク管理が難しい
ウェブのデザイン制作では、figmaやAdobe XDなどのデザインツールがよく使われています。
一方、社内のコミュニケーション、チャットのやりとりはSlackやChatwork、プロジェクト管理はBacklogやTrelloなどが代表的なツールでしょう。
1. figmaなど、デザインツールでの課題
ウェブディレクターとデザイナー兼コーダーの小さな制作チームでは、figma内でデザインレビューやフィードバック修正を完結させることはできます。
ただ、サーバーにテストアップされ、JavaScriptやCSSアニメーション、マウスホバーによる動的効果など生きたサイトコンテンツのレビューはしづらくなってきます。
figmaにもコメント機能がありますが、「解決済み」のフラグしかなく、一覧性や検索性も高くないため、タスク全体の進捗管理には向きません。
また、ディレクターとコーダー、デザイナー、営業、クライアントなど、プロジェクトメンバーが増えてきたらどうでしょう。figmaに全員アクセスできるか、使いこなせるかなど、課題がいろいろと出てきます。
2. Backlogなど、プロジェクト管理ツールでの課題
タスク管理ならば、Backlogのようなプロジェクト管理ツールの得意とするところです。
必要なメンバーをプロジェクトに招待し、メンバー間でメッセージやファイルのやりとりをすることができます。
ただ、Backlogのウェブ制作のタスク管理を行うには、スクショの撮影、画像のアップロードが必要になります。
キャプチャ画像を大量にアップしてタスク化するには、向いているとは言えません。
3. Slackなど、チャットツールでの課題
チャットツールは、すでにメンバーが日々使用しており、関係者だけでチャンネルやルームを作成してやりとりできるため、コミュニケーションには抜群の使いやすさがあります。
修正指示のキャプチャ画像もスレッドに投稿し、コメントをつけて共有するのも簡単です。
Slackのようなツールが苦手なのは、プロジェクト管理やタスクの進捗管理です。タスクを一覧で確認したり、ステータスを管理することができません。
トピックごとにチャットのスレッドに情報が散在し、見落としや対応の遅れも生じやすいでしょう。
デザイン修正指示ツールで、従来の課題を解決しよう
これまで見たように、デザインチェックとページ修正で利用されているツールやプロセスには、多くの課題があります。
そんな課題を解決するために生まれたのが「デザイン修正指示ツール」です。ウェブ修正依頼ツール、デザインレビューツール、オンライン校正ツールと呼ばれることもあります。
デザイン修正指示ツールには、次のような特長があります。
- パワポ、プロジェクト管理、チャットなど複数ツールに頼らなくてよい。
- ツール上でタスクが一元的に管理・見える化され、対応漏れや遅れが生じにくい。
- メンバー間のコミュニケーションがスムーズになり、伝言ゲームや勘違いが生じにくい。
デザイン修正指示ツールをうまく使うことで、ウェブデザインのレビュー作業がスムーズになります。
タスクのステータス共有が効率化され、コミュニケーションのミスや漏れが減らせます。結果としてウェブ制作プロセスが効率化し、制作物の品質の向上とコスト削減につながるのです。
また、クライアントや営業、ディレクター、デザイナーやコーダー間のストレスを減らすこともできます。優れた制作は、リラックスしたチームワークでこそ実現できるはずです。
制作がスムーズに進めば、クライアントとも余裕をもって進捗を確認できます。制作チームが納期に追われてしまい、焦って無理な残業をしたり、ミスの見落としや対応漏れが発生したりことも防ぎやすくなります。
ツール活用で生まれた余裕は、デザインのさらなるブラッシュアップにも、メンバーの業務負担の削減にも生かすことができます。
よりよいウェブ制作を実現するために、Revoolのようなデザイン修正指示ツールでチェックバックのプロセスを進化させてください。