Revool | オンライン校正ツール

RevoolのChrome拡張機能(無料)は、オンライン校正に使うことができます。

Revool拡張機能では、ウェブサイトやサーバーにアップロードしたPDFなど、ブラウザで制作物を読み込み、レビュー箇所のスクリーンショットを撮影できます。画面キャプチャに手書きやテキストのコメントを追加し、チラシやパンフレットなどの校正を行うことができます。

オンライン校正とは

オンライン校正は、文書やテキストの誤字脱字、文法エラー、スタイルの問題などを修正し、文章をより正確で読みやすいものにするプロセスです。

通常、このプロセスはコンピューターソフトウェアやオンラインツールを使用して行われますが、専門家の校正者による手作業の校正も含まれることがあります。

オンライン校正のポイントは、次の通りです。

文法と誤字脱字の修正

オンライン校正の主な目的は、文法の誤りや誤字脱字を修正することです。文章が正確で読みやすいものになるように、校正者は文章内の間違いを見つけ出し、修正します。

スタイルと表現の改善

オンライン校正は、文章のスタイルや表現も改善する役割を果たします。文書が一貫性を持ち、読み手にとって理解しやすいものになるように、校正者は適切な表現やフレーズを提案することがあります。

文脈の確認

校正者は文脈を考慮し、文章全体が意味を成すように修正します。時には誤解を招く可能性のある表現を訂正し、文章の明確さを向上させます。

参照スタイルの確認

学術論文などの文書では、特定の参照スタイル(APA、MLA、Chicagoなど)に従う必要があります。オンライン校正者は、適切なスタイルガイドに基づいて引用や参照の形式を検証し、修正します。

オンライン校正でよくある制作現場の課題と悩み

従来型の印刷・手書きではなく、オンライン上で構成を行う場合、こんな課題はありませんか?

納期に対するプレッシャー

制作現場では、プロジェクトや文書の納期が厳しいことが一般的です。オンライン校正はプロジェクトの進行において重要なステップであり、納期に遅れを出すことは避けたいというプレッシャーがあります。校正作業を時間通りに完了し、他の工程に合わせるために、スケジュール管理が課題となります。

ミスコミュニケーションによる誤解や齟齬(そご)

オンライン校正は通常、リモートで行われます。デザイン制作者や校正者とのコミュニケーションが不足している場合、誤解や理解の齟齬が生じる可能性が高まります。特に修正指示やスタイルの要件に関する明確な指示の不足は、校正プロセスを複雑にする原因となります。

フォーマット維持の難しさ

文書やデザインプロジェクトのフォーマットは、オンライン校正中に変更されることがあります。校正者が変更を加える際、元のフォーマットを壊さないようにすることが重要です。特に表や図などの複雑なフォーマットの場合、注意が必要です。

専門性とスタイルの適応

オンライン校正者は、さまざまな分野や業界の文書に対処する必要があります。専門的な用語やスタイルガイドを適切に理解し、適用することが求められます。校正者が文書の専門性に不慣れである場合、誤った訂正が行われる可能性があります。

セキュリティとプライバシー

オンライン校正には、機密情報を含む文書を共有する必要がある場合があります。セキュリティとプライバシーの保護が不足している場合、機密性が危険にさらされる可能性があります。セキュリティ対策やプライバシーポリシーの確立が重要です。

校正者の選定と信頼性

適切な校正者を見つけることは、制作現場での大きな悩みとなります。校正者の質や信頼性が低い場合、誤った訂正や効果的なコラボレーションの難しさが生じる可能性があります。適切なスキルと信頼性を持つ校正者を見つけるためのプロセスを確立することが重要です。

これらの課題や悩みを克服し、オンライン校正プロセスを効果的に運用するためには、プロジェクト管理、コミュニケーション、セキュリティ対策、専門性の向上など、さまざまなアプローチとベストプラクティスを組み合わせる必要があります。

デザイン修正指示ツールRevoolでの、オンライン校正の方法

無料のChrome拡張機能をインストール

準備として、拡張機能をインストールします。

こちらは、Revoolの開発した画面キャプチャをレビューキャンバスに読み込み、校正指示やコメントのテキストを追加するための拡張機能です。

ブラウザは、Chromeでのご利用がおすすめです。Microsoft EdgeなどのChromium互換ブラウザであれば、同じようにインストールすることができます。

以下のボタンからchromeウェブストアの拡張機能ページを開き、「Chromeに追加」ボタンをクリック、Revoolの拡張機能をインストール・有効化してください。

ブラウザに拡張機能アイコンをピン止め

インストールした拡張機能を使いやすいよう、ブラウザのヘッダーに拡張機能を固定しましょう。

アドレスバー脇にある、パズル状の拡張機能アイコンをクリックし、Revool Reviewの固定(ピン)マークをクリックしてください。

こちらの操作で、ブラウザのヘッダーにRevoolのアイコンが出てくるようになります。

ブラウザでPDFなどの制作物を開く

オンライン校正を行いたいデザイン制作物をブラウザで読み込み、開いてください。

もし、制作物がウェブ上にアップロードされておらず、ブラウザで閲覧するためのURLがない場合には、校正用のウェブサーバーにアップロードしてください。

LIVEレビューモードでページを読み込む

ブラウザのアドレスバー横にある、ピン止めしたRevoolアイコンをクリックすると、次のようなポップアップメニューが起動できます。

こちらで赤枠で囲った「ゲストLIVEレビューモードを起動」ボタンをクリックしてください。

もし、Revoolにアカウントがあれば、ログインしてより高度な機能を使うこともできます。

次のように画面上部にRevoolのヘッダーが表示されます。ヘッダーが表示されたら、画面キャプチャのための準備は完了です。

校正部分の画面キャプチャを撮影

画面右にあるプラス(+)ボタンをクリックすると、キャプチャモードが起動します。

もし、クリップボードに画像がすでに保存されている場合には、キャプチャモードは起動しません。

マウスホバー時のみ表示されるコンテンツなど、Revoolのキャプチャモードでの撮影ができない場合には、OS標準のキャプチャツールを使うことができます。

Windowsの場合には「PrtSc(プリントスクリーン)」または「Windows + Shift + S」、Macの場合には「Ctrl + Shift + Cmd + 4」で希望部分のスクショを撮ることができます。

キャプチャ画像は、自動的にクリップボードに保存されます。

キャンバスを起動し、校正箇所のキャプチャを読み込む

キャプチャモードで選択したエリアのスクリーンショット、または、クリップボードに保存されていた画像が自動でレビューキャンバスに読み込まれます。

希望通りのキャプチャ画像が読み込まれなかった場合には、一度キャンバスを右上の閉じる(×)ボタンで閉じてください。

初めてのキャンバス起動では、次のようなクリップボードへの許可ダイアログが表示されることがあります。キャプチャ画像の取り込みに必要ですので、許可してください。

許可を求める「確認ダイアログ」

スクリーンショット画像を取得した状態でレビューキャンバスを起動すると、「xxxxx.comがクリップボードへのアクセスを求めています」とのダイアログが出ます。

こちらで「許可する」を選択してください。

許可を行っても、キャンバスに画像が読み込まれない場合、一度キャンバス右上の「閉じる(×)」ボタンでキャンバスを閉じてください。

その後、改めてスクショを撮影、キャンバスを立ち上げてみてください。

すでに「確認ダイアログ」で許可をブロックしてしまった場合

Chromeの場合、ダイアログで一度ブロックすると、ブラウザのURL欄の右端に次のようなアイコンが出ます。アイコンをクリックすると、次のような画面が表示されます。

「xxxxx.comのクリップボードへのアクセスを常に許可する」を選び、完了をクリックしてください。

キャンバス上で、手書きやテキストコメントを追加

キャンバスの「ペン」のアイコンでは「線の描画」、「T」のアイコンで「テキストの追加」ができます。デザインのレビュー、校正作業を行ってください。

たとえば、赤の線とテキスト、青の線とテキストを組み合わせることで別の修正指示をわかりやすく伝えることもできます。

キャンバス上で編集した校正用のキャプチャ画像を保存

画像へのコメント追加、デザイン修正指示などが完了したら、キャンバス上のボタンから保存ができます。

画像をクリップボードにコピー

編集したスクショ画像をクリップボードにコピーして保存します。クリップボードに保存された画像は、パワーポイントやHTMLメール、エディタなど希望のツールに貼り付けることができます。

画像をダウンロード

画像ファイルとしてダウンロードしたいときは、画像をダウンロードボタンをクリックします。編集された画面キャプチャファイルがPNG形式で、お使いのPCにダウンロード・保存されます。

ここまでで、ブラウザ画面のキャプチャ画像にコメントをつけ、保存することができました。

Revoolアカウントがあれば、チーム内や顧客とのコメント共有・タスク管理まで可能に

Revoolのアカウントがない場合には、公式サイトからアカウントを作成します。アカウント作成は、GoogleアカウントまたはEメールとパスワードで行うことができます。

ステータス管理やフラグ設定ができる、高機能なレビューキャンバス

Chrome拡張機能のみのゲストモードでは、編集した画像の保存までしかできませんでした。

Revoolアカウントユーザーの場合には、次のような機能が追加されます。

ステータス管理

未設定、ペンディング、確認中、進行中、レビュー中、完了の6段階のステータスを設定できます。

たとえば、クライアントから新規コメントはステータス「未設定」、ウェブディレクターが確認し、デザイナーに修正を指示したら「確認中」、実際の作業に取り掛かったら「進行中」など、各タスクの進捗状況が管理できます。

フラグ設定

デザイナー向け・コーダー向けタスクを表す「デザイン」「コード」フラグ、優先すべきタスクは「優先」フラグ、クライアントが要確認なら「注目」フラグで、担当者や補足情報を付与できます。

テキスト入力欄

差し替え用のテキスト、CSSやJavaScriptのコードなど、自由に長文コメントが入力できる入力欄が利用できます。コメントは検索にも利用でき、コピペも簡単なため、修正タスクに便利です。

コメント投稿

Revoolアカウントで作成したプロジェクトにコメントを投稿できます。コメントは、ページURL別に自動で保存されます。他のプロジェクトメンバーは、投稿されたコメントを確認・検索・更新することができます。

コメント一覧で、修正タスクのステータスを管理

投稿されたコメントは、一覧性の高いテーブル表示や内容を確認しやすいコンテンツ表示で確認できます。

プロジェクトに招待されたメンバーで共有され、ディレクターやエンジニア、デザイナーと協力しながら、動画の修正タスクとして管理することができます。

コメントのステータスは、未設定・ペンディング・確認中・進行中・レビュー中・完了が設定できるため、細かな進捗管理も可能です。

このように動画修正のプロジェクトでのタスクの抜けモレ、修正の先祖返りなどを防ぐことができます。

さいごに

チラシ、パンフレット、冊子、名刺など、制作物のデザインをオンライン校正するには、オンライン校正ツールRevoolが便利です。

印刷・出版・デザイン業界では、デザイン校正、フィードバック報告にスクリーンショット画像をパワーポイントやエクセルに貼り付けて共有することもよくあります。

Revoolのようなツールを利用することで、社内でのデザインチェックやクライアントからの校正指示タスクを効率化してください。

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